六甲おろし従軍記の製作過程

 

六甲おろし従軍記に登場する甲冑の女性は加川聖香さんとおっしゃる実在する人物で、日本アーマードバトル協会所属の女性ファイターです。アーマードバトルは甲冑を着て、剣や槍で戦うスポーツ。着る甲冑はその時代に実際にあった素材で作らなければいけなかったり、使う道具も厳しい規定があるので、緊張感あふれ、さらにファッションとしてみるのも楽しく二度おいしい格闘技なので、私は暇さへあれば目白の道場に行って試合を観戦してます。

 

彼女に会ったのは私が勤めるデジタルアルティザンの社内でした。うちの社長は総合格闘家で、格闘技支援をしていることから社内で格闘イベントが開かれることになりました。会場では人気選手や格闘キャラクターが集まりましたので、せっかくだし社内にある3Dボディースキャナーでデータを撮っておこう!ということに。

 

彼女の甲冑はキンピカ!後からききましたが、丁寧に磨いているそうです。試合中、あれだけ殴られているのに、へこみもなくキラキラしてるなーと思っていたんです。そのキラキラ、つるつるは実は3Dスキャンには大敵。色が読み取れず3Dに生成されませんから、造形はここだけの話し、私がほぼ作り直しています。有機的な3Dモデリングは私の得意分野です。

 

 

六甲おろし従軍記:加川聖香選手紹介 甲冑について

ソフトは使いやすい3DsystemsのFree Form。ざっくりな説明ですがPCの中に粘土があって、画面の外から触感ディバイスでつつきながらデータ制作ができます。Free Formはソフトが使えるようになっても、造形力がないとどうにもならないソフトです。

 

 

 

 

仕上がったデータは最初は3Dプリンターで出力し、フィギュアにしました。こちらキャッスルティンタジェルで販売していただいてます。

 

キャンペーンページ

https://www.castletintagel.com/info/2164/

 

 

 

3DプリントはForm2を使いました。卓上型光効果樹脂の3Dプリンターです。簡単できれいな造形物ができます。

 

データがあればいろんなことが出来るので、そこにリグをいれてうごかしたり、別素材で作ってみたり、いろいろしてみました。


刺繍で作ったり。キャッスルティンタジェルで売ってます。

絵画も描いてみました

展覧会会場:un petit GARAGE

ARにもしてみました。

協力:三淵せんせい

あるときふと思いつきで、顔に私を埋めてみたんです。すごくグッときて。甲冑の彼女がいっぱいいて、私も参加させてもらう。

ある集団に私がふと出会うってシチュエーションはずっと大事にしてるイメージ。

私は自分の体を通してしか、世界を見ることができないかもしれない。

 

CGはクレイモデリング処理までにとどめています。

CGアニメーションくらいのレベルに持っていけないことはないのですが、私は職人ではないからかなあ。

技術に寄りすぎると面白いものが作れなくなるよなーってちょっと思う。

その後人数増やしてみた。そしたらもっともっと人数増やしたくなったの。こうやって、CGのセルフポートレートが出来上がったわけ。私の制作方法は泥臭いから何年もかかってしまった。